股関節の痛みを楽にするには、股関節の何が悪くて痛みが出ているのかを理解しないといけない。今回は、股関節痛の最も多い原因とその原因に対する対処方法を紹介するので是非最後まで読んでほしい。
関節の変形や軟骨のすり減りは股関節痛の原因ではない?!
あなたはすでに股関節痛のことを調べていたり、病院を受診して、「股関節の軟骨のすり減り」や「変形性股関節症」という言葉にたどり着いて、もしかしたら自分もこれなのではないか?と不安になっているのではないだろうか?もしそうならまず安心してほしい。軟骨のすり減りや股関節の変形で痛みが出ることはごく稀だからだ。
股関節表面の軟骨は、髪の毛や爪と同じで痛みを感じる神経がないから、すり減ったり変形しているくらいで痛みは感じない。変形による痛みというのは関節の癒着、つまり股関節が完全に引っ付いて固まってしまっている状態だ。癒着が起こると股関節の可動性が全くなくなり股関節は1ミリも曲がらない。
しかしあなたの股関節はいかがだろうか?痛いなりにも曲げ伸ばしはできるのではないだろうか?曲げ伸ばしできるならあなたの股関節痛は骨や関節の問題ではない。
股関節痛の原因で最も多いのは股関節の「筋肉の硬直」
じゃあこの股関節痛は何が原因なのか?答えは「股関節周りの筋肉の硬直」だ。
最も多いと表現しているが、関節の癒着による重度の股関節痛を除いたら、それ以外はすべて股関節を動かしている筋肉の硬直によるものである。軟骨のすり減りや変形性股関節症が起こっている、もしくは起こりそうな状態ということは、周りの筋肉にもかなりの負担がかかっていることは容易に想像できる。また、筋肉は軟骨組織と違い痛みを感じる神経が豊富に存在するので、股関節を守る為にガチガチに硬直した筋肉は非常に痛みを感じやすくなっている。
股関節痛を楽にする3つのリハビリ
以上を踏まえて、股関節周りの筋肉をほぐして痛みを楽にする方法を3つほど紹介していくので、まずはセルフリハビリで経過を観察していきましょう。
内もも(内転筋群)のストレッチ
①ベッドや椅子に足を乗せる(脚を横に広げて膝を伸ばす)
②上半身を乗せている足の方向へ側屈する
③その姿勢で10秒ストレッチする
これを1セットとして、一日3~5セット行いましょう。朝・昼・夜、毎食後など、薬を飲むように時間帯を決めておくと忘れにくくなる。
お尻(殿筋群)のストレッチ
別アングル↓↓
①仰向きに寝て脚を組む
②脚を組んでいる時に下になっている方の脚の太ももを両手で抱える
③抱えた脚を自分の胸に近づける(お尻やもも裏が伸びている感じがしたらそこで止める)
④その姿勢で10秒ストレッチする
これを1セットとして、一日3~5セット行いましょう。朝・昼・夜、毎食後など、薬を飲むように時間帯を決めておくと忘れにくくなる。
筋肉を硬直させない歩き方
患部に痛みやだるさなどの違和感があると、その部位をかばって歩く時に、
①腕の振りが弱く
②歩幅が狭く
③目線を下げて
歩いてしまう。
これだと、いくら治療を続けても良くならないので、
①腕を振って
②歩幅を広げて(脚の動きを意識するよりおへそを前に出すイメージで歩くとやりやすい)
③目線を上げる
最初は少し難しいかもしれないけど、この3つを頭に置いて歩いてみてほしい。
この歩き方ができるようになると、少ない力で体が動かせるようになるので症状の悪化を予防できる。
まずは2週間経過を観察してください
このリハビリ方法をまずは2週間続けてみましょう。2週間経って少しでも変化を感じられたならそのまま続けていくとゆっくりではあるかもしれないが徐々に痛みが楽になっていくでしょう。もし2週間経っても全く変化が感じられないならば、セルフリハビリではほぐしきれないくらい筋肉の硬直が強いことが考えられるので、最寄りの整体院やマッサージ屋さんで施術も受けながら続けましょう。
もし何か訊きたいことがあれば、すぐに私に相談してほしい。下に連絡手段を貼っておくので遠慮せずに連絡してください。
あなたの悩みが一日でも早く解決することを心より願っています。
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