【半月板損傷の早期治療とリハビリ方法】スピーディな回復をサポート!|大阪府箕面市

半月板損傷は、変形性膝関節症や軟骨のすり減りなどに並ぶ一般的な膝疾患の一つであり、ひどくなると運動や日常生活に大きな支障をきたす。今回のブログでは、半月板損傷についての現状をあなたに知ってもらった後に、私が日々の臨床現場で半月板損傷患者さんに指導している効果的なリハビリ方法について詳しく説明する。是非最後まで読んですぐに実践してほしい。

半月板損傷の概要

まずはああたに、半月板損傷についての一般的な理解を深めてほしい。正しい治療や早期改善をしたいなら、現状どのような治療やリハビリが行われているかを知っておく必要がある。

半月板は、膝関節内にある軟骨組織で、膝の安定性を担う役割を果たしている。これが何らかの衝撃や負荷によってヒビが入る、断裂などの損傷を起こして、膝の痛みや腫れ、運動制限などの症状が起こる。

早期治療の重要性

半月板損傷で病院を受診すると、早期治療・早期改善・早期復帰を目的に治療プランを組まれることが多い。患者自身が早期改善を求めていることが多いからだ。半月板損傷を早期診断して治療を開始することは非常に重要で、放置すると損傷が進行し、日常生活において長​​期的な問題になってくる可能性が高くなる。

早期治療の手順

①診断と評価

半月板損傷の程度を評価するために、X線、MRI、またはCTスキャンなどの画像検査を行う。どの程度の半月板損傷かが診断できたら、実際の膝の症状も踏まえて治療プランを立てる。

保存療法と物理療法

半月板の損傷具合が軽度の場合、保存療法で経過を観察することもある。保存療法とは、安静、冷却、圧迫、および患部を挙上する、いわゆるRICE処置である。また、痛みの軽減と筋力を回復させるために物理療法も併用されることもある。 医師や理学療法士などの専門家による特定のエクササイズとテクニックの指導によって、症状改善を促す。

③薬物療法

炎症がある場合は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を処方して炎症を抑えながら、痛みを軽減するための鎮痛薬の処方をすることもある。

当院が推奨する半月板損傷による膝の痛みのリハビリ方法

ここまでは、現状行われている半月板損傷の治療である。従来の治療方法も重要であるが、より大事になってくるのがリハビリ方法である。ここからは、私が普段半月板損傷患者さんに指導しているセルフリハビリを紹介するので、従来の治療方法と併用してやってみてほしい。

①インサイドラインストレッチ&トレーニング

聞いたことがない言葉なのは当然。なぜならこれは私が作った概念だからだ。

インサイドラインとは、脚部の内側を通る筋肉で、私たちが立位(立つ・歩く・走るなど)の時に体幹を安定させる役割を担っている。

生活リズムの変化や過去のケガなどが原因で無意識的に間違った体の使い方を続けていると、インサイドラインの筋肉が硬直して膝や腰、股関節や足部などの部位に痛みが出やすくなる。

これから紹介するのは、インサイドラインの硬直の緩和・筋肉の強化をして痛みを改善しながら予防していく方法だ。簡単にできるので是非実践してみてほしい。

インサイドラインストレッチ(硬直の緩和)

①椅子や膝くらいの高さの台などを用意して、土踏まずを下に向けて足を乗せる。この時膝を伸ばす。

②足を乗せている方向に上半身を側屈する。

左右10秒ずつのストレッチを1セットとして、一日3~5セット行いましょう。

インサイドライントレーニング(筋肉の強化)

①タオルやクッションなどの柔らかいものを2つ用意する。

②椅子に座ってそれぞれを膝の間と内くるぶしの間に挟む。

③挟んだクッションを落とさないように脚を上下に動かす。動かすのがきつい場合は脚を浮かせるだけでもOK。また、座面に手をついたり背もたれをつかってもOK。

10秒動かす、浮かせる場合は10秒キープを1セットとして、一日3~5セット行いましょう。

②太ももの前側(大腿四頭筋)のストレッチ

①ベッドや椅子に膝を乗せる

②背すじを伸ばして乗せている方の足の指を持つ(膝を曲げた状態になる)

③その姿勢で10秒ストレッチする

 

膝が曲げられない人は↓↓

①ベッドや椅子に膝を乗せる

②背すじを伸ばして膝を曲げずに上半身を前方に重心移動する(乗せてない方の足に体重を乗せる)

③その姿勢で10秒ストレッチする

 

これを1セットとして、一日3~5セット行いましょう。朝・昼・夜、毎食後など、薬を飲むように時間帯を決めておくと忘れにくくなる。

③ウォーキング

患部に痛みやだるさなどの違和感があると、その部位をかばって歩く時に、

①腕の振りが弱く

②歩幅が狭く

③目線を下げて

歩いてしまう。

これだと、いくら治療を続けても良くならないので、

①腕を振って

②歩幅を広げて(脚の動きを意識するよりおへそを前に出すイメージで歩くとやりやすい)

③目線を上げる

最初は少し難しいかもしれないけど、この3つを頭に置いて歩いてみてほしい。

この歩き方ができるようになると、少ない力で体が動かせるようになるので症状の悪化を予防できる。

半月板損傷は正しい治療でスピーディーに回復できる!

半月板損傷は患者にとって最初は心身ともに苦痛でしかないが、早期治療と継続的で効果的なリハビリテーションによってスピーディな回復が可能だ。専門家の指導の下、患者であるあなた自身も積極的に協力することが大切です。専門家に頼りっぱなしではいけないし、自分だけで頑張ろうとしてもいけない。私もできる限りのお手伝いがしたいので、今回の内容でご質問があれば私の連絡先を添付しておくのですぐに相談してほしい。

あなたの悩みが一日でも早く解決することを心より願っています。

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