【半月板損傷】手術が必要なものと不要なものの見分け方|大阪府箕面市

あなたは、半月板損傷を治したいというより「膝の痛み」を治したいのではないだろうか?

半月板損傷と診断されている人でも、状態次第では手術しなくても痛みや歩きにくさ、曲げ伸ばしのしやすさなどの症状が改善できる。

今回は、手術しないと改善が見込めないものと手術しなくても十分膝を楽にできるものの見分け方と、後者の場合どのようなケアをすればいいのかを紹介していくから、是非最後まで読んでほしい。

半月板損傷で膝が痛くなるメカニズム

多くの人が勘違いしていることがある。

実は、損傷した半月板が痛みを出しているわけではないのだ。半月板は軟骨組織なので、髪の毛や爪のように痛みを感じる神経がない。半月板損傷によって起こっている痛みは、膝周りの筋肉の硬直によるものである。

半月板に損傷が起こるほど日常的に膝関節に負担がかかっているので、膝を動かしている筋肉にもかなりの負担がかかっている。筋肉は半月板と違って痛みを感じる神経が豊富にあるので、負担がかかり疲労して硬直すると強い痛みが出る。

手術が必要か不要かをどう見分ける?

以上を踏まえて、あなたの半月板損傷による膝の痛みは手術しないと取れないのか、手術しなくても取れるものなのかを一緒に考えていこう。

手術が必要な症状

①ロッキング現象が起こっている

半月板自体は痛みは感じないが、膝の動きを妨げる原因になることがある。損傷した半月板が膝関節に挟まって曲げ伸ばしが出来なくなる「ロッキング現象」がその一つだ。これが頻繁に起こっているならば、内視鏡などの手術療法でないと解消することができない。

②膝が10~20°くらいしか曲がらない

膝の可動域がほとんどない、曲がっても10°か20°程度ならば、半月板損傷に加えて膝関節の変形による癒着が起こっているので、骨切り術や人工関節置換術などの手術が必要になる。

③膝を伸ばすことが全くできない

これは少し特殊だが、普段から膝が曲がった状態で過ごしていていざ伸ばそうとすると全く膝が可動しない場合だ。関節の癒着が起こっている+ロッキング現象になっている為、逆にこれは手術以外の選択肢はない。

手術が不要な症状

①膝の曲げ伸ばしができる

痛みがあっても、ゆっくりでも膝の曲げ伸ばしができるのであればロッキングは起こっていないので筋肉に対するアプローチで改善が見込める。

②ある条件下や日によって痛みの強さが違う

例えば、「昨日立ちっぱなし(座りっぱなし)だったから今日はいつもより痛い」「昨日は寒くて痛かったけど今日は温かいから少しマシ」「靴を変えてから痛みがきつくなった」「靴を変えてから痛みがマシになった」など。その時の状況によって痛みに変動がある場合、これは筋肉による痛みの大きな特徴なので、むしろ筋肉に対する処置をしっかりとやっていくべきだ。

③体を動かした方が楽

ストレッチをした後やマッサージに行った後、ウォーキングなどの軽い運動をした方が楽に感じることはないだろうか?楽な状態が持続しなくても、一時的にでもマシになるのであれば、それは筋肉が一時的にほぐれている状態で楽になっているということなので、やはり筋肉をほぐすことをしていくべきである。

手術せずに膝の痛みを楽にする方法

あなたが、前項の「手術が不要な症状」に当てはまっているのなら、ここからをしっかりと読んで実践してほしい。

太ももの前側のストレッチ

①ベッドや椅子に膝を乗せる

②背すじを伸ばして乗せている方の足の指を持つ(膝を曲げた状態になる)

③その姿勢で10秒ストレッチする

 

膝が曲げられない人は↓↓

①ベッドや椅子に膝を乗せる

②背すじを伸ばして膝を曲げずに上半身を前方に重心移動する(乗せてない方の足に体重を乗せる)

③その姿勢で10秒ストレッチする

 

これを1セットとして、一日3~5セット行いましょう。朝・昼・夜、毎食後など、薬を飲むように時間帯を決めておくと忘れにくくなる。

内もものストレッチ

①ベッドや椅子に足を乗せる(脚を横に広げて膝を伸ばす)

②上半身を乗せている足の方向へ側屈する

③その姿勢で10秒ストレッチする

これを1セットとして、一日3~5セット行いましょう。朝・昼・夜、毎食後など、薬を飲むように時間帯を決めておくと忘れにくくなる。

歩き方の改善

患部に痛みやだるさなどの違和感があると、その部位をかばって歩く時に、

①腕の振りが弱く

②歩幅が狭く

③目線を下げて

歩いてしまう。

これだと、いくら治療を続けても良くならないので、

①腕を振って

②歩幅を広げて(脚の動きを意識するよりおへそを前に出すイメージで歩くとやりやすい)

③目線を上げる

最初は少し難しいかもしれないけど、この3つを頭に置いて歩いてみてほしい。

この歩き方ができるようになると、少ない力で体が動かせるようになるので症状の悪化を予防できる。

2週間続けても改善がなければ…

まずはこれらの3つのセルフケアを2週間続けてみてほしい。完治まではいかなくても少なからず変化は感じられるだろう。もし全く変化がない場合、やり方が間違っている、もしくはセルフケアでは改善できないくらい筋肉の硬直が強いかのどちらかなので、その時は一度私に相談してほしい。今のあなたに合った治療やアドバイスを提案するので、遠慮なく連絡してください。

あなたの悩みが一日でも早く解決することを心より願っています。

【予約制】