今回は、スポーツをしながら膝の痛みを改善していくテーピング方法をご紹介します。
「スポーツを控えるように病院で言われたけど、練習ができないと次の試合に間に合わない…」
「走っていない時は痛くないけど、走ると痛いから何かいい方法がないか探している」
「今後また膝が痛くなった時にすぐに対処できる方法を知っておきたい!」
そのような想いがある方のお力になれる内容となっておりますので是非参考にしてみて下さい。
この記事の目次
スポーツするほどに膝の痛みが解消するテーピングの巻き方
私がいつも患者さんにご紹介しているテーピングは膝関節を固定して動かなくするものではなく、むしろ膝関節を「より動かす」ものです。
動かなくすることでその時は痛みがマシになるかもしれませんが、動いている時の痛みを取るならば動きながら痛みを治していかなくてはいけません。
動きを止めることで膝関節周りの筋肉が硬直して、いざスポーツを始める時に固まった筋肉が引っ張られてかえって痛みが悪化してしまうことになりかねません。
ちなみに、膝の変形や軟骨のすり減り、半月板損傷や靭帯損傷があっても、実際に痛みを感じさせているのは「筋肉の緊張」です。
膝関節の変形や損傷によって痛みを感じることはごくごく稀だということが近年の医学研究でも明らかになっていますので、膝関節周りの筋肉が固まっていることで痛みが起こっている前提で進めていきます。
膝のお皿周りに痛みがある時のテーピングの巻き方
①横幅5㎝×長さ25㎝の伸縮テープ(キネシオテープとも言います。スポーツショップやドラッグストアに売っています)を2本用意します。
②座り姿勢で膝を90°に曲げて膝のお皿の下の骨の出っ張り(脛骨粗面といいます)からスタートします。
③1本目は脛骨粗面から外側へ半円を描くように膝の上まで貼ります。
④2本目は脛骨粗面から内側へ半円を描くように膝の上まで貼ります。
⑤完成!
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膝の裏に痛みがある時のテーピングの巻き方
①横幅5㎝×長さ35㎝のキネシオテープを2本用意します。
②立ち姿勢で膝をやや曲げた状態で貼っていきます。
※膝の裏に直接テープがかからないように注意して貼っていきましょう。(膝裏はかぶれやすいので)
③1本目は、太ももの外側の真ん中からスタートします。
④太ももの裏側を通って内側に回らせる。
⑤膝の内側で停止します。
⑥2本目は、太ももの内側の真ん中からスタートします。
⑦太ももの裏側を通って外側に回らせる。
⑧膝の外側で停止します。
⑨完成!
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膝の内側・外側に痛みがある時のテーピングの巻き方
◎内側も外側も同じキネシオテープを使います。
横幅5㎝×長さ20㎝を1本、横幅5㎝×長さ30㎝を2本、合計3本用意します。
【内側のテーピング】
①1本目、20㎝のテープを膝の内側のやや下から真っすぐ上に向かって貼ります。
②2本目、30㎝のテープを膝裏の下から、最初に貼ったテープの上を通って太ももの前側の真ん中あたりに貼ります。
③3本目、30㎝のテープを膝外側の下の骨の出っ張り(腓骨頭といいます)から、1本目と2本目のテープが重なっている部分を通って太ももの裏側の真ん中あたりに貼ります。
④完成!
動画解説はこちら↓↓
【外側のテーピング】
①1本目、20㎝のテープを膝の外側のやや下から真っすぐ上に向かって貼ります。
②2本目、30㎝のテープを膝裏の下から、最初に貼ったテープの上を通って太ももの前側の真ん中あたりに貼ります。
③3本目、30㎝のテープを膝のお皿の下の骨の出っ張り(脛骨粗面)から、1本目と2本目のテープが重なっている部分を通って太ももの裏側の真ん中あたりに貼ります。
※写真では上から貼っていますが、どちらから貼っても大丈夫です。
④完成!
動画解説はこちら↓↓
スポーツを控えて安静にしていては何の解決にもならない!
安静にしていたら痛みがなくなっていくのは当たり前。ですが大事なのは、スポーツしている時にいかに膝の痛みを取り除いていくかです。スポーツを控えるという手段は、私から言わせれば、対処の仕方がわからない知識不足の治療家が行う「逃げ」です。
治療家が「責任を負いたくない」という保身の為に取っている「安静」という逃げの手段のせいで、あなたの選手生命や今後の人生が無駄にされるのは心苦しいです。
正しい知識で正しい方法で、かつあなたのストレスを軽減しながら膝の痛みを改善できるやり方を見つけていきましょう。
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