今日は、膝を曲げると痛い原因と予防法についてのお話しです。
最初に知っておいていただきたいことは、あなたの膝の痛みは、膝が痛いなりにも90°ほど曲げることができるならば、膝関節の問題ではないということです。
膝を曲げると痛い本当の原因を知っていただき、ご自分でもしっかり予防できるように備えておきましょう!
この記事の目次
膝を曲げる時に使う筋肉の疲労や緊張が原因で痛みが起こる
膝を曲げると痛い原因が関節の問題でないとすると、膝関節周りの筋肉の疲労や緊張によって起こっていることが考えられます。筋肉から痛みが起こっている時に特徴が、
時間帯や動作によって痛みの出方に差がある
お風呂で温めると痛みが楽になる
歩き始めは痛いが歩いていると痛みがマシになってくる
夕方になると痛みが出てくるが翌日になると痛みが引いている
膝の痛みが筋肉から起こっている場合、上記のようにその時の状況によって痛みの出方に強弱があります。あなたももし上記のような症状ならば、あなたの膝の痛みは筋肉から起こっていると思って下さい。
そして、以下の3つの筋肉に緊張が起こていると、膝を曲げると痛みを感じやすくなります。
太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)の緊張
太ももの前側全体を覆っているこの筋肉が緊張していると、膝を曲げる時に引っ張られることによって痛みを感じやすくなります。膝を曲げる時に膝のお皿の上下やお皿のやや内側ややや外側に痛みが出る場合は、この大腿四頭筋の緊張が原因で起こっている可能性が高いです。
内ももの筋肉(内転筋群)の緊張
内ももの筋肉は日常生活の中であまり使うことが少ない為に、何かの拍子に力が入るとすぐに疲労や緊張を起こします。緊張状態になると、収縮力が著しく悪くなるために、防御反応によって筋肉が硬くなり痛みが出やすくなります。膝を曲げる時に内側に痛みが出る場合はこの内転筋群によるものです。
太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)の緊張
太ももの裏側にあるハムストリングスという筋群ですが、普段から椅子に座りっぱなしでいると硬くなりやすいために収縮力が落ちて痛みが出やすくなります。膝を曲げる時に膝の裏側に痛みが出る場合は、このハムストリングスの緊張によるものです。
筋肉の緊張で膝を曲げると痛い時の予防法
膝を曲げる時に痛みを出さないようにするには、筋肉の緊張を起こさないようにすることです。緊張を起こさないようにするには、
・痛みを恐れてゆっくり曲げるのではなく、できるだけ早く動かして曲げる
・「膝を曲げる」ことを意識するのではなく、「足の付け根を曲げる」という意識で曲げる
この2つのポイントを意識して下さい。そうすれば膝周りの筋肉に力が入りにくくなり曲げやすくなります。
あとは、今まで溜めてきた筋肉の疲労や緊張をマッサージやストレッチなどで除去していくとより曲げやすくなりますので、最寄りの整体院や治療院で施術をしながら、筋肉に変な力が入らないようにご自分で意識して予防しながら生活を送るようにして下さい。