腰椎椎間板ヘルニアによる腰痛や足のしびれ、坐骨神経痛でお困りのあなた。
ヘルニアは手術をしなくても自然消滅することが医学研究で明らかになっています。
しかも、ヘルニアが原因で腰痛が起こることはごく稀だということもわかっています。
ヘルニアに対する考え方を変えて痛みやしびれを解消しましょう。
この記事の目次
椎間板ヘルニアが自然消滅するメカニズムとは?
椎間板ヘルニアは、腰椎と腰椎の間にある椎間板をという軟骨の一部が飛び出し、神経を圧迫して痛みやしびれが起こるというものです。
多くの場合、外科手術にてこの飛び出した部分を除去する治療が行われますが、実は手術をしなくても、この飛び出した椎間板は自然消滅するのです。
なぜこのような現象が起こるかというと、体の免疫細胞の一つであるマクロファージという細胞がこのヘルニア部分を吸収分解するためです。
個人差もありますが、ヘルニアが発生してから6ヵ月前後でこの反応が起こると言われています。
椎間板ヘルニアは無症状なことも多い
椎間板ヘルニアの罹患率は、成人男女の半数以上と言われています。しかし、ヘルニアがあるからと言って必ずしも腰痛やしびれが起こるわけではありません。
腰痛はないけど、健康診断で画像検査をした時にたまたまヘルニアを発見したという事例もありますし、実際にヘルニアと診断されたけど、日によって痛みの出方に強弱があったり、動き始めは痛いけど動いているとマシになる、お風呂に入って体を温めるとマシになるといった事例がかなり多いです。
今世間を騒がせている新型コロナウイルスにおいても同じことが言えます。検査上はウイルスに感染していても、咳や発熱などの症状が出ていない人もいますよね。
なので、ヘルニアは放置していても自然に消滅するし、ヘルニアがあったとしてもそもそも腰痛やしびれの原因になっていないことも考えられるということです。
腰痛の原因で椎間板ヘルニアによるものは3%
腰痛を訴える人は、全国に10人に1人の割合と言われていますが、実は、椎間板ヘルニアによる腰痛は全体の約3%ほどだということが分かっています。
つまり、椎間板ヘルニアによって腰痛が起こっていることはごく稀だということです。
腰痛の原因の多くは「筋・筋膜性腰痛」
腰痛の原因の9割を占めるのは、腰回りや下半身の筋肉の緊張、筋肉を保護している膜(筋膜)の癒着によるものです。
日常生活動作において同じ姿勢が続いたり、痛みが出ないようにかばいながら歩いていると、筋肉が固くなり痛みが強くなったりしびれを感じやすくなります。
前述したように、ヘルニア自体は無症状なことが多いので、こういった筋肉などの軟部組織の問題も視野に入れて治療をしていくことが症状改善の近道です。
椎間板ヘルニアを恐れずに正しく痛みを解消しましょう!
腰痛や坐骨神経痛の治療を始めていくにあたって、まずは椎間板ヘルニアに対する考え方を変えて、椎間板ヘルニアを恐れずに自信を持って向き合うマインドを作りましょう。
多くの人は、治療方法や運動方法などの「手法」を求めがちですが、向き合うマインドができていないとどんなに優れた治療をしても効果は出ません。
正しい知識を持って自分の体を理解して治療に臨む!
この姿勢を大切にして下さいね。
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