股関節の柔軟性をつけておくと股関節の痛みはもちろん、腰痛や膝の痛みの予防にもなります。特に寝ている時に関節周りの筋肉は硬くなりやすいので、できるだけ固まらないように寝る前にしっかりと筋肉を伸ばして緩めておく必要があります。
また、寝る前に股関節周りのストレッチをすると、全身のリンパの流れが良くなって睡眠の質も上がりますので是非試してみて下さいね。
この記事の目次
痛み予防や睡眠の質を上げる股関節のストレッチ方法とは?
動画を参考に3つの股関節周りの筋肉のストレッチをしてみましょう。
特に内ももの筋肉をストレッチすることで全身のリンパの流れが促進されますので睡眠の質が上がります。寝不足が続いて毎日疲れている、短い時間でも目覚めをスッキリさせたいという方は、特に内もものストレッチをしっかり行って下さいね。
お尻のストレッチ
上向きで体を捻る動きをするのですが、その動きだけでももちろんお尻は伸ばせますが、動画のように伸ばしている側の骨盤を手で押さえながらもう片方の手で膝を持って引っ張るように伸ばすとさらにお尻の筋肉がしっかりと伸ばせます。
内もものストレッチ
上向きで伸ばしたい側の足を反対側の足に乗せて太ももを開いていきます。あまり強く伸ばそうとし過ぎるとかえって筋肉が硬くなってしまうので、軽く伸ばすようにして下さい。
太ももの裏のストレッチ
内ももを伸ばす時と同じように足を反対側の足に乗せている状態で、足を乗せられている側の膝を曲げて太ももを両手で掴んで胸の方に近づけて太ももの裏を伸ばします。かなり強めに伸びますので本当に軽く、ご自分がちょっと伸びているなと思うくらいにしておいて下さい。
股関節のストレッチをしながら普段から関節に負担をかけない方法も身につけることが大事!
寝る前にしっかりと股関節周りのストレッチをして筋肉を柔らかくして朝起きる時や動き始めの時に痛みなくできるようにしておくことも大事ですが、最も大事なのは日頃から関節の無駄な負荷をかけないような体の使い方を身につけることです。
ストレッチはあくまで日々のケアやメンテナンスの方法ですので、ストレッチを続けていても普段の生活習慣が悪ければ関節周りの筋肉は日々硬くなります。
今はストレッチで楽になっていてもしだいにストレッチでも賄いきれないくらい症状が悪化してしまいます。そうなれば最悪の場合歩けなくなったり手術の適応になることもあります。
普段の歩き方や立ち姿勢や座り姿勢の見直しを行って、少ない筋肉の使用量で力強い動作ができるようになることが、万病の予防となります。
当院でのストレッチ方法の指導も生活習慣の見直しから始めます
ちなみに当院でも、ただストレッチやセルフケアの方法をお伝えするのではなく、なぜストレッチが必要なのか?なぜその関節が硬くなって痛みが出ているのか?などを患者様のお話を伺って原因を突き止めてから最適な方法をご提案します。
どれだけ優れたストレッチやケア方法がマスターできても、普段の生活習慣で歩き方が悪かったり姿勢が崩れていると意味がありません。
体に無駄な負担をかけない使い方を身につけることが最大のセルフケアだと私は思っています。本当に大事な部分を丁寧にお伝えして理解をいただいてから治療に入る。
これが当院の治療方針です。
ストレッチやケア方法のやり方だけを知ろうとせずに、もっと根本的な「なぜ悪くなったのか?」ということを知ることから始めて下さい。
あなたのお悩みが一日でも早く解決できることを心よりお祈り申し上げます。