膝が痛くて何年も整形外科に通っているのに一向に膝の痛みが治らない。変形や軟骨がすり減っているからこのままうまく付き合っていくしかないのかな…。
と、諦めているあなたへ。
あなたの膝の痛みが整形外科での治療で治らないのには理由があります。あなたのせいではありません。今回のブログでは整形外科で膝の痛みが治らない理由と、どうすれば良くなっていくのかをお伝えしますね。
この記事の目次
なぜ整形外科で膝の痛みが治らない?
これは整形外科の診察方針や病院全般の仕組み的な問題です。もちろん、すべての病院や整形外科が該当するとは言いませんが、多くの院は膝の痛みに対して以下のようなことしか行いません。
整形外科で膝の痛みが治らない理由①:膝だけしか診ない
膝が痛いから膝に対する処置しかしないという院が非常に多く、ヒアルロン酸やステロイドという薬を膝関節に直接打ち込んだり、重症例では膝を人工関節に置き換える手術など、膝関節自体に問題があると決めつけて治療を進めていきます。
しかし、膝の痛みは膝に問題があって起こることは少ないので、これらの膝に対する処置はその場しのぎで終わってしまいすぐに再発するという流れになってしまいます。
整形外科で膝の痛みが治らない理由②:悪化しない為の処置
整形外科ではそもそも、膝の痛みは一度起こると治るものではなく、「うまく付き合っていきましょう」という考え方なので、これ以上ひどくならないようにするという前提で治療が進められます。要は、治す気が最初からないということです。
膝の痛みには、起こった原因が必ずあります。その原因がわかればいくらでも改善方法は出てくるはずなのに、そこは追求せずに型にはまった悪化しない為の治療を進めていき、徐々に悪くなった膝には手術。といった流れが作られてしまいます。
整形外科でも治らない膝の痛みを治すには?
先ほどもお伝えしましたが、膝の痛みの原因は膝関節ではなく膝を動かしている筋肉や膝と連動している下半身の関節や筋肉の問題ですので、膝以外の部分に対するアプローチをしていく必要があります。
以下の2つの方法を実践していただくと、膝の痛みは軽減しやすくなり歩いたり立ち上がったりするのが楽になりますので是非試してみて下さい。
歩き方の改善
膝を痛めている人の歩き方の特徴として、太ももの前側や外側に力を入れている傾向があります。本来の歩行という運動は、ふくらはぎや足裏の筋肉を使って地面を蹴るように行いますが、膝を痛める人は太ももで足を持ち上げるように歩いています。これだと太ももの筋肉が疲労を起こして膝に負担がかかってしまいます。
動画を参考に、ふくらはぎを活性化せる運動を行った後に歩くようにしていただくと本来の体の使い方で歩くことができるようになります。
膝を安定させるスクワット
従来の立った状態から腰を落としていくスクワットは、膝周りの筋肉に疲労が起きやすく膝関節が不安定になってかえって痛みが出やすくなります。
逆に、腰を落とした状態から膝を伸ばしていくスクワットを行うと筋肉に適度な張りができて膝関節が安定して痛みが出にくくなります。
動画を参考に、従来のスクワットと本来行うべきスクワットを比較して正しいやり方を身につけて下さい。
整形外科では膝の痛みの悪化防止処置しかしないから治らない
整形外科の治療全てを否定しているわけではありません。状況によっては整形外科での薬や注射で一時的にでも痛みを軽減させなくてはいけないこともありますので、瞬時に痛みを取り除くなら薬を使う方がいいです。
しかし、その処置で満足してはいけないということを言いたいのです。痛みが一瞬でもなくなれば必ず油断や気の緩みが起こります。痛みを感じている時にだけまじめに治療して、痛みがなくなればまた何もしない。
この悪いサイクルが起こりやすくなります。整形外科ではなかなか治らないと言っていいながらもこの悪いサイクルに入っている人がかなり多いです。要は、病院の治療に依存している状態ということです。このまま続けるとやがて痛み止めや注射も効かなくなって、寝たきりや認知症になっていきます。
そうなりたくないのなら、依存している治療はやめて自分でもできることをやりましょう。今回お伝えした方法を試していただいて、もしそれでも改善しない、わからないことがあればすぐに当院までご相談下さい。