子供の股関節痛の原因
大きく3つあります。
1、単なる筋肉痛
近年の子供は運動能力が低下していることはご存知ですよね。要は、動かない子供が増えているということです。子供とはいえ、動きが少ない関節は当然痛めやすくなりますから、普段家でゲームや塾漬けの生活をしていて、学校の体育の時間などで激しく動いたら筋肉痛も頻繁に起こります。
2、ただの成長痛
成長痛は特に下半身の関節に出ることが多いですし、上半身を支える役割を担っている股関節はよく成長痛が起こりやすいです。また成長痛も運動不足な子供に多いことも言うまでもありません。
厄介な子供の股関節の疾患
私は過去に2名これに出会いました。珍しいですが、これに苦しんでいる子供や親がいることは事実です。
ペルテス病
病態としては、大腿骨頭の軟骨に変形や壊死が生じるというものです。5歳から8歳の男の子に多い病気です。足を引きずって歩いたり、痛みが取れなかったり、危険信号は太ももが片方だけ細くなってくる現象です。
治療としては、お決まりの
「足部を装具で固定して動かなくする」
「手術で無理やり骨盤を陥没させて股関節の受け皿を作る」
という余計体を壊してしまうものしかありません。
この年齢の子供はまだまだ体は成長していきます。装具で固定してしまうと骨格の成長が妨げられ骨格の発達障害のリスクが高まりますし、手術をすれば、骨の成長に伴って再度変形が起こりますので再手術は免れません。
リスクの高い治療に踏み切る前に、手術ほど即効性はありませんが低リスクで子供の体の成長を利用して関節を整える治療を試してみてはいかがでしょうか?