膝の痛みを解消する方法の中でも膝を強くするトレーニングはよく指導されるかと思います。しかし、正しいやり方で行わないとかえって痛みを強めてしまいます。
今回は、膝痛予防のトレーニングとして最もよく挙げられる2つの方法と、膝を痛めてしまわないように各トレーニングの正しいやり方をお伝えします。
この記事の目次
膝の痛み解消のトレーニングとしてよく挙げられる2つの方法
整形外科などで変形性膝関節症による膝の痛みのリハビリとして指導される以下の2つの方法ですが、ほとんどの人がやり方を間違っています。
もちろん患者さんのせいではなく指導している側に問題があるのですが、間違った方法でやってしまうと効果がないどころか痛みが悪化することもあります。
膝の痛み解消トレーニング①:椅子に座って膝の曲げ伸ばし
自宅でもできる簡単な方法ですが、ただ座って膝を曲げ伸ばししているだけでは太ももの上の方の運動になってしまい膝にはあまり効果が出ていません。
以下の動画を参考に正しい椅子での膝トレーニングを行いましょう。
膝周りには筋肉ではなく腱(けん)と呼ばれる組織があります。この腱が硬くなると膝の曲げ伸ばしがしにくくなり痛みを覚えます。動画でのトレーニング方法では、この腱に対するアプローチをしており、膝関節の動きをよりスムーズにすることができます。
膝の痛み解消トレーニング②:スクワット
これもよく膝痛の運動として目にしますが、一般的に指導されたり行われているスクワットでは膝は強くなりませんし、かえって膝関節が不安定になってしまい痛みや変形がより進行することにつながります。
以下の動画では、一般的なスクワットで体にどんな影響があるかを解説した後に本来どういったスクワット方法をすれば膝に効果的なのかをお伝えしておりますのでご覧下さい。
一般的な立った状態から膝を曲げて腰を落としていくスクワットに対して、当院でご指導しているのは、膝を曲げた状態から伸ばしていくという逆の動きでのスクワットです。
どちらの方が膝に効果が高いかは動画を観ていただいたのならよくわかるかと思います。実際にやってみていただくと、膝や足の疲れ具合が一般的なスクワットをやった後と比べて違うことがお分かりいただけるかと思います。
正しいトレーニング方法で変形性膝関節症による膝の痛みを解消しましょう!
世の中には膝の痛みを解消するトレーニング方法が星の数ほどあります。しかし、本当に効果が高い方法はごく一握りです。
自分に合ったトレーニング方法や治療方法をうまく選ぶコツは、自分の膝の痛みの原因やなぜ悪くなったのか?をしっかりと理解することです。
なぜ悪くなったのかを知らないとどんなにいい治療をしてもまた自分自身で悪くしてしまう可能性がありますから、自分だけで解決しようとせずに専門の医療機関や治療院と相談しながら行っていきましょう。
今回のブログの内容に関して何か疑問やわからないことがあれば、わからないままにせずにすぐに当院までご相談下さい。