膝の痛みの原因としてよく挙げられる「筋力低下」。
今回は、この筋力低下と膝の痛みの因果関係について考えていきたいと思います。
変形性膝関節症や半月板損傷、軟骨のすり減りなどによる膝の痛みでお困りのあなたも是非参考にしてみて下さい。
この記事の目次
そもそもあなたに筋力低下は起こっていない
まずわかっていただきたいのは、あなたの体にある筋力はほとんど低下していないということです。
膝が痛くて足を引きずって歩いていても、歩くことはできますよね?
杖をつかないと歩けなくても、杖をつけば歩けますよね?
その時点で筋力は十分あなたに備わっています。
本当に筋力低下によって膝が動かない状態というのは、餓死寸前のガリガリでつかまり立ちすらできない状態です。
本来ある筋力が発揮できていないだけ
筋力が低下しているのではなく、あなたに本来備わっている強い筋力がうまく使えていないだけです。
筋力低下が運動不足からきていると思って、いきなりジムに通いだす方がいますが、元々ある筋力をうまく使えていない状態で激しい筋トレをすると、筋力が強くなる前に筋疲労が先に訪れてしまい、かえって膝の痛みが悪化しかねません。
筋力トレーニングをする前に、まずは本来ある筋力を再起動させることから始めましょう。
それだけでも膝を痛めることなく生活を送ることは十分可能になります。
本来備わっている筋力を呼び起こす3つの方法
今日からでも簡単にできる3つの方法をご紹介します。
その①:正しい歩き方でウォーキング
二足歩行の人類が生命維持や機能を高めるために本能的に行う「歩く」という動作を正しくできるようになると全身の筋肉の柔軟性が高まって痛みを感じにくい状態になります。
ですが、痛みをかばったり、ダラダラ歩いていても意味がありません。
①目線を上げる
②腕を振る
③歩幅を広げる
この3つを意識して大きく体を使って歩くようにしてください。
理想的なウォーキング時間は、
20分×一日3回(朝、昼、夜など)
です。
一気にたくさん歩くよりも、短い時間を小分けにして歩く方が筋肉がしっかり動きます。
その②:日常生活動作の改善
先程の歩き方に加えて、自宅や職場でのちょっとした動作でも膝の動きをスムーズにすることができます。
代表的なものとして、
「立ち上がり方」
です。
膝を痛めている人は、痛みをかばって膝に手を置いてゆっくり立ち上がる癖があります。
これだとかえって膝周りの筋肉が固まってしまうので逆効果です。
痛みを恐れずにとにかく素早く立つ。
これを意識して下さい。
その③:インサイドライントレーニング
これは私が提言しているトレーニングですが、脚部の内側のライン(インサイドライン)を通る筋肉をしっかり機能させることで、体全体が安定して膝にっかる負担を大幅に軽減できるようになります。
詳しい方法は動画をご覧下さい↓↓
▼インサイドライントレーニング▼
▼インサイドラインストレッチ▼
変形性膝関節症による膝の痛みを解消するために
変形性膝関節症や半月板損傷、軟骨のすり減りなど、膝の痛みの原因として考えられるものはたくさんありますが、すべての原因に共通しているのは、
便利な生活に慣れていることでほとんど体を動かさなくなっていること
が考えられます。
元々もっと歩いたり動いていたはずなので、少し動かす習慣をつければ本来の動きを取り戻せる方がほとんどなので、簡単にできる日常生活動作から始めて、無理なく膝の痛みを解消できるようになりましょう。
今現在、整形や整骨院などで膝の治療を続けているけど、なかなか改善がみられないというあなた。今回のブログにほんの少しでも共感いただけたのなら是非一度当院までご相談下さい。
今回のブログの内容をまとめた動画はこちら↓↓
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