膝の痛みの代表的なものといえば「変形性膝関節症」という疾患で、その原因は加齢による衰え、つまり「歳のせい」というものが最も多く挙げられます。
しかし、変形性膝関節症の原因は加齢によるものだけではなく、もっと基本的な体の使い方の間違いだったり、普段気にも留めていないところに潜んでいることもあります。
変形性膝関節症は加齢が原因ではない?!
もし加齢が原因で変形が起こっているならば、同じ年代の人は全員膝が変形しているということになりますし、多くの方は変形の進み具合や痛みの出方に左右差があります。
右膝も左膝も同じ年月を重ねているはずなのに変形や痛みに偏りがあることも矛盾しています。同じ年代でも膝が変形してしまう人としない人の違いは何なのでしょうか?
変形性膝関節症の本当の原因
実は、変形の原因として加齢による衰えはあまり関係なく、多くは以下の2つの原因で膝の変形が起こっています。
歩き方の問題
普段同じ姿勢で過ごしていることが多い、昔足首を捻挫した、足を骨折したなど過去の外傷があると脚部の筋肉がうまく動かずに歩く時に小さい動作になってしまい膝周りの筋肉が固まって縮んで膝を歪ませて変形や痛みが起こります。
少し怖いかもしれませんが、あえて腕を振ったり、歩幅を大きくして歩く動作を大きくしてみて下さい。動かすことで筋肉がやわらかくなって膝の動きがスムーズになってきます。
靴の問題
自宅でスリッパやサンダルを履いていると脱げないように脚に変な力がはいってしまったり、長年履いていて形が崩れていたり、かかと部分がすり減っている靴を履いているとせっかくうまく歩けていても靴が脚の動きを邪魔をしてかえって膝に負担がかかってしまいます。
履き脱ぎがしやすくて靴底ができるだけフラットな軽い靴を選んで歩くようにしましょう。靴1つで膝の状態が簡単に良くも悪くもなります。
加齢が進んでも、それが原因で変形性膝関節症が起こらないようにしましょう!
年齢を重ねて一時期よりも筋力が落ちたとしても、正しい歩き方や身体の使い方をしていれば少ない筋力で日常生活を送ることができますので膝を痛めたり変形したりすることはなく何の問題もありません。
80歳、90歳でもジョギングしたりスポーツをしている人は自然と膝に負担がかからない体の使い方ができていますし、そもそもその人たちの頭の中には「歳だから仕方ない」という概念がありません。
常に「加齢なんか関係ない!」という強い意志のもとで生活をしていますから、まずは考え方から変えていきましょう。
最初から諦めていてはどんなに効果的な膝の治療や運動をしたところで何も変わりません。自分がやっている事、やろうとしていることに自信を持って取り組みましょう。
もし自分がやっている、やろうとしている膝の治療に少しでも不安があるというあなたは是非当院までご相談下さいね。