ここ最近、下半身太りが気になってきたあなた。
今まで穿けていたパンツが穿けなくなってきて、服を買いに行く時も大きめの服を見るようになりなんだか恥ずかしい…
しかし、問題はそれだけではありません。
下半身太りは変形性膝関節症という膝の疾患になりやすくなるというリスクもあります。変形性膝関節症が進行すると、膝の痛みはもちろん、歩くことさえままならなくなり、最終的には手術を余儀なくされたり、車いす生活や寝たきり介護生活にまで発展することだってあります。
今すでに膝に痛みがある方は変形性膝関節症予備軍といっていいでしょう。ですが、今ならまだ改善の余地は十分にありますので、今後のために是非最後までお読みいただき今のうちに解消しておきましょう。
この記事の目次
なぜ下半身太りの人が変形性膝関節症予備軍になるの?
下半身が太くなる原因と変形性膝関節症になる原因は同じです。その原因とは、太ももの内側にある内転筋群という筋肉と太ももの裏側にあるハムストリングスという筋肉の硬直、つまり、筋肉の緊張です。
その①:内ももの筋肉(内転筋群)の硬直
内ももの筋肉は、主に立ち姿勢や歩く時に身体を安定させて倒れないように支えている筋肉です。現代社会で、ほとんどの人が座りっぱなしや立ちっぱなしなど、あまり動かない生活を送っています。これにより筋肉が硬直して血流が悪くなり、筋肉自体が膨張したり脂肪が蓄積されたりします。また、筋肉は硬直すると縮こまって長さが短くなり柔軟性がなくなってきます。膝を動かしている太ももの、特に膝を安定させる役割を担う内ももの筋肉の動きが悪くなると膝関節に過度の負荷がかかり、その状態が続くと関節が変形してきます。
その②:もも裏の筋肉(ハムストリングス)の硬直
ハムストリングスは、膝を曲げる時に使う筋肉で、内転筋群と同様に、同じ姿勢が続くことで硬直して縮こまります。内ももともも裏が特に、筋肉の膨張や脂肪の蓄積が起こりやすいので、下半身太りの大部分はこの2ヵ所の筋肉が原因です。また、膝を曲げる筋肉の動きが悪くなると歩く時や立ち上がる時に膝に無駄な力を入れて行うようになるので、徐々に膝周りの筋肉に疲労が溜まっていき、膝関節に負担がかかり変形が起こります。
下半身太り解消と変形性膝関節症予防を同時進行で進めよう!
下半身太りと変形性膝関節症は同時に起こる、逆に言えば、下半身太りと変形性膝関節症は同時に解消できるというわけです。
原因となっている2つの筋肉を同時にアプローチする方法をご紹介しますので、是非試してみて下さい。
太ももストレッチで固まった筋肉を緩める
内転筋群のストレッチ
写真のように、立ち姿勢で足を椅子やベッドに乗せて上半身を側屈させるようにストレッチします。両脚10秒間伸ばすのを1セットとして、一日3~5セット行いましょう。
ハムストリングスのストレッチ
内転筋群と同じ要領で、足を椅子やベッドに乗せて、上半身を前屈させます。同様に、両脚10秒間伸ばすのを1セットとして、一日3~5セット行いましょう。
太ももトレーニングでさらに筋肉を活性化する
準備:クッションまたはバスタオルを丸めたものを用意します。
①足上げ腹筋
写真のように、クッションを挟んで足が地面に着かないように注意して足上げ腹筋を行います。脚に物を挟むという動作が内転筋群とハムストリングスを活性化させるには最も有効です。
無理のない程度に、10回~15回を1セットとして、一日3~5セット行いましょう。
②脚を左右に倒す
次は、脚を左右に倒します。この時も脚が地面に着かないように、また、上半身が浮かないように注意してゆっくり左右に動かします。
同様に、10回~15回を1セットとして、一日3~5セット行いましょう。
ストレッチとトレーニングは一日おきに行いましょう
筋肉を緩めて、再び柔軟性を高めて活性化させるにはストレッチだけでもトレーニングだけでも不十分です。ストレッチもトレーニングも両方やることが重要です。
ですが、これを一日に凝縮してやる必要はありません。一日にたくさんやったからといって早く結果が出ることはありませんし、急にいろんな刺激を入れると疲労が溜まりやすく、身体がついていかないのでかえって逆効果です。
ストレッチとトレーニングは一日おきに行うと、身体リズムにメリハリができて効果が高くなります。焦らずに丁寧に確実に行っていきましょう。
健康と美容は常に直結している
外見上の美容は、内面の健康状態と常に直結しています。表面的にきれいにしても、それは一時的なものですぐに崩れてしまいます。逆に、内面から丁寧に日々ケアをしていると、自然と外見の美容に表れますので、見た目の容姿だけにとらわれず、身体の健康状態にフォーカスして、内側からきれいになって下さいね。