大阪府箕面市 【難治性疾患専門】
姿勢整体院リプレの角山です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
今回は、股関節の痛みが起こりやすいスポーツと、そのスポーツでどのような股関節の病変が起こるのかをお伝えできればと思います。
この記事の目次
スポーツ障害の中で股関節の痛みはなぜ起こりやすい?
股関節は日常生活の中でも常に体重の4~5倍もの負荷がかかっている関節で、特にスポーツでの激しい動きでは7~8倍ほどの負荷がかかっている状態になります。しかし、股関節は非常に強靭な関節なので、多少の負荷であれば十分耐えれる構造になっているはずです。
スポーツによって股関節に痛みが起こる最も大きな要因としては、スポーツ前のウォーミングアップ不足やスポーツ後のクールダウン不足が挙げられます。
それらの要因で股関節が痛みやすいスポーツを以下に挙げます。
陸上競技での股関節の痛み
短距離や長距離をはじめ、他の陸上競技にも共通しているのは、走る時に股関節の外側から太ももの外側に負荷がかかりやすくなるということです。筋肉の疲労による痛みが起こったり、重症例では、太ももの外側を走行している腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)という靭帯に炎症が起こる「腸脛靭帯炎(ランナー膝)」という膝の病変に移行することもあります。
しかし、外側に負荷がかかっているからと言って外側だけが痛くなるとも限りません。外側に負荷がかかっているということは、内側にはほどんど負荷がかかっていないということですから、何かの拍子に内側に負荷がかかった時に内側に強い痛みが現れることもあります。
サッカーでの股関節の痛み
サッカーは、自分の前で足を使ってボールを操作します。つまり、使っている筋肉は太ももの前側が多くなりますね。これも同じで太ももの前側に筋疲労が溜まって痛みが起こっているのですが、サッカーの場合は、腰の筋肉に疲労が溜まっていても股関節に痛みが起こりやすくなります。
サッカーでは体幹のしなやかな動きが求められますから、腰の筋肉の緊張があるとしなやかさが出せなくなり股関節の筋肉で代償しますから、股関節の負荷がさらに強くなってしまうのです。
跳躍スポーツでの股関節の痛み
テニスやバドミントン、バレーボールなどの跳躍スポーツでの股関節の負荷はかなり大きく、ジャンプ着地時の股関節には体重の10倍近くの負荷がかかっています。普段から身体バランスが保たれている人は何ら問題はありませんが、普段立ちっぱなしや座りっぱなしなど長時間同じ姿勢が続く人は、身体バランスが崩れていることが多いので、ジャンプ着地時に股関節を捻った状態になり体が倒れないように周りの筋肉を緊張させて転倒を防止します。
これが何度も繰り返されると股関節全体の動きが悪くなり、スポーツだけでなく日常生活にも支障が出てしまいます。
股関節のスポーツ障害を予防するには?
先ほどもお伝えしましたが、スポーツによる股関節痛の原因はアップ不足とクールダウン不足です。特にクールダウン不足は使用後の筋肉の疲労を除去できずにどんどん蓄積させてしまう要因となります。
また。アップの時にストレッチで筋肉を緩めてしまうことも痛める要因となりますので、
1、アップの時はストレッチよりもジョギングやスクワットなどの筋肉や関節を動かすことをメインに行う
2、スポーツ中盤でも数回アップを行う
3、クールダウンで全身のストレッチを入念に15~30分ほど時間をかけて行う
この3つを守ってスポーツを行って下さい。
スポーツ障害はスポーツ中の体の使い方よりも、普段の体の使い方の癖やいかにスポーツ前後でケアできているかで起こる可能性が変わってきます。
要は、「丁寧な体の使い方をしているか」「いい加減な体の使い方をしているか」ということです。是非、丁寧な体の使い方をして体を痛めずにスポーツを楽しんで下さいね!
あなたのお悩みが一日でも早く解決できることを心よりお祈り申し上げます。