今回は、スクワット運動についてのお話です。
スクワットという運動は、健康な身体づくりにおいてとても効果的な運動です。しかし、やり方を間違えると体を痛めてしまったり、かえって体を弱くしてしまうことにつながります。
今回は、スクワットで得られる3つのメリットとしんどくなくかつ効果的な正しいやり方について解説していきますので、
「足腰を強くするためにスクワットをしているけど、やった後かえって膝が痛くなった…」
「スクワットが健康にいいのはわかっているけど、しんどいから続かない…」
「毎日続けてはいるけど効果が出ているのかいまいちわからない…」
というあなたは是非参考にしてみて下さい。
この記事の目次
スクワットの3つのメリットとは?
まずはじめに、スクワット運動を続けることでどのようなメリットがあるのかをご紹介します。
メリットを先に意識することで、後半でご紹介する実践方法がとても有意義なものになります。何のためにこの運動をするのかがわかっているのとわかっていないのとでは効果も大幅に変わってきます。
スクワットのメリット①:膝・股関節・腰・肩の痛みやコリが改善
スクワットによって全身を動かすことで(一般的なスクワットでは肩は動かしませんが、今回ご紹介する方法では肩も動かします)、全身の筋肉が柔らかくなり柔軟性が高くなります。
膝や股関節などの節々の痛みの原因の多くは、その関節周辺の筋肉の緊張によるものなので、緊張した筋肉を緩めて痛みやコリ感を解消する効果があります。
スクワットのメリット②:引き締め・シェイプアップ効果
筋肉を動かすことで、脂肪燃焼やたるんだ筋肉を引き締めることで脚が細くなったり、全身のプロポーションが整ったりします。
特に太ももやお尻など下半身のシェイプアップ効果が期待でき、女性の方や接客業をされている方は女子力アップやお客様からの第一印象が良くなります。
スクワットのメリット③:免疫力が上がる
筋肉が動くことで全身の血流が促進され、免疫力や人間に元々備わっている自然治癒力が大幅に上がります。
今話題になっている新型コロナウイルスやインフルエンザ、風邪などのウイルスに感染しても、免疫力が高いと発症しにくくなりますし、発症しても自己の治癒力を高めていることで早期に症状が治まります。
効果を最大限に発揮するスクワットの正しいやり方
今挙げた3つのメリットはごく一例です。多くのメリットがある万能薬ともいえるスクワットですが、少しやり方を間違えるとこれらのメリットがすべて逆効果になってしまいかねません。
これからご紹介するスクワットは、私が今までの培ってきた知識と臨床経験や実例をもとに考案した方法です。人体のメカニズムとスクワット運動の物理的な負荷などを考慮したいわゆる「良いとこ取り」のスクワット運動ですので、是非試してみて下さい。
一般的なスクワット(間違ったやり方)
一般的によくあるスクワット、
●脚を肩幅に広げる
●手の位置は頭の後ろか胸の前でクロスする
●背すじを伸ばして膝を曲げる時に膝がつま先から出ないようにする
このやり方だと、確かに筋肉に疲労感を感じて達成感や余韻は残りますが、筋肉は余計に緊張して固くなるので疲れが出やすかったり、膝や股関節などに痛みがある方は痛みが悪化してしまうことにつながります。
また、筋肉が緊張すると縮んで太くなってしまうことから引き締まるどころか逆に体が太くなってしまいます。そして、血流も悪くなってしまうことから免疫力が低下して体調を崩しやすくなったりとせっかくのメリットがすべてデメリットになってしまいます。
正しいスクワット方法
①脚のスタンスはあなたが楽な位置で大丈夫です。(肩幅よりも広くとってもOK!)
②手は後ろ回しに動かします。
③膝はつま先から出ても大丈夫です(背すじも楽な姿勢でOK!)
④膝を曲げた状態からスタート
⑤手を後ろに回しながら手が上に来た時に膝を伸ばす(ここで1回とカウント)
⑥手が下に降りてきた時に膝を曲げる(曲げる角度もあなたがしんどくない程度でOK!)
⑦これを繰り返す
10回を1セットとして、最初は一日3セットから始めましょう(連続で行うよりも、朝、昼、夜など時間を小分けにして行うと効果的です)。慣れてきて効果を実感出来てきたら、一日5セットに増やして行うようにして下さい。
動画で解説!間違ったスクワットと正しいスクワット
写真ではわかりづらいというあなたは、手順をまとめた動画がありますので是非ご覧下さい↓↓
おまけ:セルフケアの効果を判断する方法
スクワットに限らず、様々な運動やストレッチなどのセルフケアをしていくにあたって、効果が実感できないとやっている意味がないですし、モチベーションも上がらないと思います。
そこで、あなたが今やっている、もしくはこれからやろうと思っているセルフケアが本当に続ける価値があるかを判断する方法をお伝えしたいと思います。
1つの方法を試す時に効果があるかないかを判断する基準として、
〇そのセルフケアをする目的を明確にする
〇同じ方法を2週間続ける
〇始める前、1週間後、2週間後の状態の変化を観察する
例)
・膝の痛みを解消したい目的でスクワットをするなら、一日の中で痛みを感じる回数をカウントしたり、膝の曲がる角度や歩き方などを写真や動画に残して、どう変化していくかを観察する。
・脚を引き締める目的でスクワットをするなら、始める前に立ち姿勢で脚の状態を写真に残しておいてどう変化していくのかを観察する。
このように始める前と続けていくことでどのように変化していくのかを観察して、少しでも変化が見られたのなら、今後も変化していく傾向にありますので続けていく価値があると判断します。もし1㎜も変化がないのならそれ以上続けても意味がないので違う方法に切り替えて下さい。
正しいスクワットで効率よく健康づくりをしましょう!
今回ご紹介した方法は、私が今までの知識と経験で考案して推奨している正しいやり方です。この方法で実際に膝の痛みや股関節痛、腰痛などが改善した例もありますので自信を持って提供していますが、効果の高いスクワット方法はもっとあると思います。
今回ご紹介した方法や他にもあなたが信頼できる方法もいろいろ試してみて、最終的にはあなたが最も効果が実感出来てやりやすかった方法をしっかり続けて下さい。
追伸…
今回のようなセルフケア方法や、体に関する豆知識、私が普段患者さんにお伝えしていることなどをYouTubeにアップしているので、もし興味がありましたら是非ご覧下さい↓↓
また、どこに行っても治らない慢性的な膝の痛みや股関節痛、腰痛などもお悩みがありましたら、当院のホームページも一度覗いてみて下さい↓↓