ぎっくり腰になったら、
「腰を冷やして安静にして痛みが治まるのを待つ」
という処置をする場合が多いと思いますが、実はその方法は、痛みをかえって長引かせているのです。
確かに痛みは少しごまかせるかもしれませんが、長引く上に再発する可能性が高くなります。ぎっくり腰を早く治して繰り返さないようにする方法をご紹介します。
ぎっくり腰を早く治す方法は温めること?
ぎっくり腰になると、お風呂などで暖めるとかえって痛みがきつくなって、立てなくなりそうなイメージを持たれている方が多いです。
確かに、その時は強い痛みに襲われるかもしれません。しかし実は、温めることによって筋肉の柔軟性が保たれて、翌日以降に動きが楽になることが多いのです。
元々、ぎっくり腰になる原因として腰の筋肉が日々の疲労で固まってしまっていることで何らかの動作をきっかけに痛みが強く出るといったものが多いです。
筋肉の性質的に、冷やすことで筋肉は固くなり、温めることで筋肉は柔らかくなります。
腰の筋肉を冷やすことで、一時的な感覚麻痺が起こることで痛みは和らぎます。しかし、筋肉は硬いままなので、動かしにくさが残り、ぎっくり腰の再発を繰り返してしまいます。
ぎっくり腰の強い痛みは早く治すための修復作業
ぎっくり腰になっている時は、腰の筋肉に炎症が起きています。この炎症というのはいわば「修復作業」であり、損傷した筋肉の機能を元に戻している反応なのです。
この作業を行うには痛んでいる部位の血流を促進させることが必要になります。温めることで血流が促進されて修復作業が終わるのが早くなります。つまりきつい痛みを早く治すには温めて体を動かして血流を上げることをすればいいのです。
逆に冷やすことで血流が悪くなり、修復作業が遅れてどんどん治りが遅くなっていきます。ぎっくり腰になった時に多くの方がやっている「冷やす」「安静にする」という方法は、辛い状態を自ら長引かせていることにつながっていたのです。
ぎっくり腰を早く治すのか?痛みをごまかすのか?で方法が変わる
ぎっくり腰を早く治したいなら、痛くても温めて体を動かすこと。痛みをごまかしてやわらげるなら、長引いてでも冷やして安静にすること。
誰しも早く治したいというわけではないと思います。長引けば仕事を休めるわけですし。笑
なので目的に応じて処置方法を選んでいただければと思います。
また、「痛みもごまかしながら早く治したい」という贅沢な人の為にとっておきの方法をお教えします。以下の方法をお試しください。
【手順】
1、10分間腰を冷やす
2、30分全身を温める(お風呂かサウナが好ましい)
3、また10分冷やす
4、30分温める
5、1~4を2~3回繰り返す
もし痛みが強くなったら無理に続けずにすぐに中止して下さい。でもあまり安静にし過ぎないようにお過ごしくださいね。
何かわからないことがあればすぐに当院までご相談下さい。