大阪府箕面市 【難治性】膝の痛み・変形性膝関節症専門
姿勢整体院リプレの角山です。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
今回は、あぐらという座り方で膝が痛くなる原因についてお話したいと思います。自宅で地べたに座るのが辛い、ヨガをしているのであぐらが出来ないと困る、というお悩みをお持ちのあなたは是非最後までお読み下さい。
この記事の目次
胡坐(あぐら)は「縫工筋(ほうこうきん)」という筋肉があるからできる
あぐらという座り方は太ももの前側から内側を走る「縫工筋(ほうこうきん)」という筋肉特有の姿勢です。
そしてこの筋肉は膝を曲げる動作と同時に股関節を縮める動作も担っています。縫工筋によって膝と股関節とを同時に動かした時にこのあぐらという座り方が成立するのです。
したがって、あぐらをする時に膝が痛くなるのは、この縫工筋の緊張や動きの悪さが原因ということです。
縫工筋に疲労や緊張が起こる原因
あぐらで膝が痛い現象が起こる原因である縫工筋の緊張が起こる要因として2つの理由が考えられます。
原因①:股関節の可動域の減少
あぐらという座り方は、膝よりも股関節の柔軟性が必要になります。これは開脚ができるとか長座体前屈ができるとかは関係なく、普段からどれだけ歩いているか、股関節を動かしているかで変わってきます。普段同じ姿勢で過ごすことが多くなると股関節の可動域は減少してあぐらをした時に股関節の動きの悪さを膝で代償して変な力が入り痛みが出やすくなります。
原因②:日常的に椅子に座る姿勢が続く
股関節の可動域を減少させる要因として、長時間の座り姿勢が考えられます。椅子に座ると縫工筋は縮こまって固くなります。この状態が続くと縫工筋の柔軟性がなくなりあぐらをする時にうまく機能せずに筋緊張を起こして痛みを感じやすくなります。
縫工筋の緊張を緩和するストレッチ
縫工筋は開脚ストレッチで簡単に緊張を取ることができます。しかし、急に固まった縫工筋を開脚で伸ばすとかえって緊張が強くなりますので、片方ずつの開脚でゆっくり伸ばしていきましょう。
また、できる方は正座での太もものストレッチ方法も効果的です。これも両方同時ではなく片方ずつ行って下さい。
あぐらで膝が痛い時は縫工筋のアプローチと股関節のストレッチを
あぐらで膝に痛みが出る時は、上記のストレッチをしていただき、同時進行で縫工筋をはじめとする内ももの筋肉のマッサージなどもしていただくとさらに効果が期待できます。
あぐらで膝が痛い時は誰だって膝に原因があると思ってしまいますが、あぐらという座り方は縫工筋という筋肉が膝と股関節を同時に動かすことで成り立つ姿勢なので、膝だけに目を向けずにもっと広い視野で改善方法をみつけていかないといつまでも痛みは取れません。
まずはご自分でできることから試していただいて、自分一人ではなかなかうまくできないというならば、最寄りの治療院や専門機関へご相談下さい。
あなたのお悩みが一日でも早く解決できることを心よりお祈り申し上げます。